つまずきやすい原因は本当に筋力の低下?筋力の低下は関係ない。誰も知らないつまずきの原因とは。

ちょっとしたところにつまづく。
そんなことに困っている方が多いと思います。

実際に当教室にも「つまずきやすいんです」とおっしゃる方は多いです。

インターネットで調べてみると、つまずく原因は筋力の低下というものがたくさん出てきます。
本当にそうでしょうか?

私の知り合いが当時中学生の頃、よくつまずいているところを見かけていた。
筋力の低下が原因であれば、成長盛りの中学生がつまずくことは、ちょっと考えにくいと思わないだろうか?

つまずきの原因は、筋力の低下ではないのです。
つまずきの原因は次の2つです。

1.立った状態で足の親指だけを動かして浮かすことができない。
2.両足首を同時に動かしてみると、片方だけ若干動きが遅れる。

この2つについて順番に説明をしていきます。


1.立った状態で足の親指だけを動かして浮かすことができない。

最初にご紹介した中学生に、「立ったまま足の親指を浮かしてみて」と言うと、一生懸命動かそうとしてくれているが、全く動きませんでした。動くのは顔ばかり(笑)
ちなみに一緒にいた中学生はみんな動かせていました。

つまずくのはそれがひとつ目の原因だね!と言って、手で親指をつかみ、上下に動かしてあげました。手で動かせば動きます。ただ親指だけの力で動かそうと思うと動かないのです。
だからその子には、これから毎日親指を動かす練習をしてねと伝えたところ、毎日それを実行してくれて、3日後には自力で動かすことができるようになっていました。(若いって素晴らしいですね!笑)
そして親指が動くようになったその子は、それ以来つまずかなくなったと報告をしてくれました。

なぜ親指を動かせることが大事なのでしょうか?

それは、足の動きを司るのは、親指だからです。
要するに、歩こうと思って足を振り上げる時に、一番最初に動いているのは足の親指ということです。
あなたは毎日靴下を履き、外に出る時は靴を履いていると思いますので、全く気がついていないと思うのですが、しっかりと親指がピクんと上に上がっています。

神社に行くと宮司さんは足袋を履いて歩いていますので、機会があればじっくり見てください。
親指がピクンと動きます。

その親指を自力で動かすことができなければ、足の動きは少し遅れます。
だから親指が動かせない方は、しっかりと動くようにしておきましょう。

2.両足首を同時に動かしてみると、片方だけ若干動きが遅れる。

椅子に座ってもしくは体育座りのような姿勢で、かかとはつけたまま、つま先を浮かせたり戻したりしてみましょう。
目で見て行うと比較的ずれにくいと思いますが、見ないで行ってみてください。
どちらかだけ動きが遅れる方がありませんか?
見ないでやっているから分からないという方は、下ろす時の床に着くタイミングに意識を向けてみてください。
ほんの少しですがどちらかが遅れて着く方がいらっしゃると思います。
その遅れる方がつまずきやすい足です。

歩いている時は無意識で足首が動いていますが、足首の動きが少し遅れただけでもつまずきやすくなってしまいます。
普段から、意識して左右同時に動かせるように練習をしておきましょう。

以上、つまずきの原因についてお話ししましたが、このように体はほんの少しの動きの悪さが原因で、さまざまな症状や動作の不具合が出てきます。

当ブログでは、他にもこのようなことを書いていますので、他の記事も是非読んでみてください。
今回のようにちょっとした違いでも、知っているか知らないかでは、大違いです。
あなたの日常がより健康的に、楽しくなりますように。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。